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素材焼入れ(焼きならし、焼きなまし)

素材焼入れ(焼きならし、焼きなまし)

鉄鋼素材の強度アップ、組織の均質化を図ります

製品加工前の鉄鋼素材の状態で熱処理を行います。 鋼材そのものの強度アップや、加工性・組織の均一性などが向上します。

焼入れだけでなく、焼きならし(焼準)、焼きなまし(焼鈍)処理も可能です。

素材焼入れの特徴

大型調質炉を保有
最大3,000kgまでの製品を一度に処理できる大型調質炉です。
前処理としての素材調質
高周波焼入れや窒化などの表面硬化処理の前処理としても行われます。
焼入れ・焼戻し
大気炉で加熱→水または油で急速冷却して硬化。

その後、高温(400~650℃)で焼戻しすることで、組織の均一化や硬さの調整・素材そのものの強度(靱性)のある製品を作ります。

用語の解説

焼入れでの硬化や強度アップを目的とせず、素材の内部組織の調整や応力除去などの目的で、「焼きならし」または「焼きなまし」も処理可能です。

焼きならし(焼準)

加工などによって乱れている鋼の内部組織や、結晶粒を標準状態に直したり均一化させる処理です。内部応力も除去されます。

SCM415材などでは浸炭焼入れの前処理として、組織の均質化(=焼入れ性の向上)を目的に行なわれます。
※焼入れのように硬さの調整はできません。

焼きなまし(焼鈍)

加工や溶接による材料内部の応力を除去し、軟化させたり、展延性(伸び)を向上させる処理です。

処理方法としては、溶接品などの応力を除去する目的で500~650℃程度で加熱保持する「応力除去焼きなまし」、さらに高い温度(焼入れなどと同温度)で加熱させ、炉冷する「完全焼きなまし」など、他にも種類がありますので用途に応じてご相談ください。

適用される主な材質

材質
炭素鋼(S45Cなど) 合金鋼(SCM435、440など)

※これら以外の材質は別途ご相談ください。

素材焼入れ炉

(金沢工場)大型素材調質ライン
(金沢工場)大型素材調質ライン

製品の材質・形状・ご要望内容に応じて他の設備での処理も行います。別途ご相談ください。

実際の加工品

冷却(焼入れ)直前の鋼
冷却(焼入れ)直前の鋼
長尺製品は歪み軽減の為、立てて設置し処理
長尺製品は歪み軽減の為、立てて設置し処理
※大型調質炉:限界高さ1,300mm